NZドル(NZD)の特徴と見通し
豪ドル同様、高金利で有名!
ただ、NZの政府高官は通貨高で困ってる!?
NZドルは高金利。そのため、豪ドル以上に日本人に人気が高い通貨として知られている。投資信託でも「NZドル建て債券6%」など見たことがあるだろう。
NZは貿易赤字国だが、2005年の経済動向は堅調。不動産市場は年10%以上の値上がりを続けている。そうした背景の中、NZ準備銀行(RBNZ)は利上げを継続。それもあって、さらに人気が上昇と好循環を続けている。
われわれ日本人から見れば。
一般的に、通貨高は通貨発行国にとって悪いことではない。しかし、過度の通貨高は国内輸出企業を苦しめる。特に、NZは特産が少ない。輸出品目の中心は農産物で、後は観光業が盛んなぐらいだ。
つまり、NZにとってはNZドルが急騰すれば、国内輸出業者が困り、日本からの旅行客が減ってしまい(円安になれば海外旅行のコストがかさむため)、NZ経済にとって望ましくない状況となる。
そうした中、2006年初頭、NZの中央銀行幹部(総裁はボラード氏)が日本に来て、「日本の個人投資家さん、もうこれ以上NZドルを買うのをやめてください」と発言したとの報道が流れた。また、カレンNZ財務相は、「NZ経済は減速し、NZドルは下落する可能性が高い」などと発言した模様。
われわれ日本人から見れば、「そんな弱気な発言をするなよー」と言いたくなる人もいるだろう。日本も80円を割るような円高局面があった、その当時は、トヨタやソニーは「1円円高に振れるだけで、○○億円の減収になる」などの報道があった。早く為替介入をしろとの示唆ともとれる報道も少なくなかった。現在のNZは、それに似た状況なのかもしれない。
さて、NZドルは、豪ドルと似たような動きを見せることが多い。地理的にも最も近く、最大の貿易国であることが要因だ。高金利通貨であることも似ている。
2000年秋には、ユーロ安を背景に、NZドルは対ドルで0.4、対円で43円までNZドル安が進んだ。しかし、2001年秋以降、日本政府による大規模な円売り介入が継続的に実施されたことを背景に、NZドル円は反転。2004年3月には、対円で約6年ぶりとなる76円まで上昇した。
その後も2005年にかけ継続的に上昇。一時87円台に乗せるまで急騰した。ただ、2006年にかけては、下落予想も多い。しかし、人気は続いている。ちなみに、NZ政府の発行する債券の約50%は外国人投資家が保有していると言われている。NZ経済の規模は小さく、投機的な値動きも多い。
また、豪ドルが金価格の動向との関連が強く、商品市況が堅調=豪ドル高のイメージが強い。豪ドル=NZドルとのイメージも強い。その結果、「商品市況が堅調=NZドル高」のイメージを持つ個人投資家も多い。しかし、NZでは金など資源が取れない。羊など第1次産業が中心だ。そこが、豪ドルとの大きな違い。
とは言え、われわれの身近で「NZドル建て○○」の金融商品がありふれ、しかも人気がある模様の中、NZドルをサポートしていることには間違いない。
NZドル。ファンダメンタルズ的には下落の可能性も高いが、日本の個人マネーがNZドルをサポートするか。とにかく、人気だけは続きそうだ。
■NZドル円(月足:2006年2月上旬まで)
チャート提供元:外為どっとコム
以上で、NZドル(NZD)の特徴と見通しを終えます。下記が目次となっています。他通貨の特徴など、まだ読んでいない方は下記の目次から読み進め下さい。
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