ドル(USD)の特徴と2006年見通し
現在世界最強の基軸通貨!
しかし、将来の見方は2分されている。
現在の基軸通貨。米国は2度の大戦後、イギリスポンドから基軸通貨の地位を奪った。
基軸通貨とは、世界経済で最も利用される通貨。ドルでなければ石油は買えない。各国の外貨準備高の大半はドル資産。米国の強さとともに、同国に大きなメリットをもたらしている。
米国で最低限覚えておくべき人間は、ブッシュ米大統領。そして、新しい米連邦準備制度理事会(FRB)議長のバーナンキ氏。他のFRB要人、連銀総裁なども余裕がある人は覚えておきたい。
米国の経済は2006年2月現在、堅調。大半の各行アナリストも2006年の米経済を強気に見ている。現在の世界経済は、アメリカ国民の消費に依存。米国経済がこければ、世界経済も減速する。米国人が借金をしてでも消費をしてくれているために、2006年現在、世界経済は回復基調。
金利動向もドルをサポートする要因。ドルは単に基軸通貨だけでなく、2005年を通じて行われた利上げにより高金利通貨となった。
また、米国は世界最大の軍事力も背景にある。米国同時テロによってアメリカ本土も戦火になる可能性が示唆されたが、それでも有事のドル神話は生きている。ただ、その第一位の地位はスイスフランに奪われたが。
もし、日本円が理由不可能な事態になったとする。その場合、多くの日本人はどの通貨に交換・利用をするだろうか。推測の域は出ないが、大半の日本人は、ドルを選ぶだろう。中国人民元を選ぶ方はいないだろう。イギリスでも、オーストラリアでも、韓国で聞いても答えは同じようなものと思われる。実際、政府を信用していない国民(例えば、メキシコなど)は、自国通貨をドル建て資産に交換する模様。
そして、米国は世界で最も影響力のある政治力を持っている。「ブッシュ米大統領は英作文が出来ない」などと陰口をたたかれても、その影響力は他国の大統領や首相とは比べようもないほど強い。そして、バーナンキFRB議長は、世界各国の中央銀行の総裁のようなものだ。米国の金利動向が、すべての金融市場へ影響を与える。彼はこれから10年以上、世界の金融市場へ影響を与える可能性が高い。
つまり、経済も金利も軍事も政治も米国にかなう国はない。この状態を、覇権国という。その覇権国が発行する基軸通貨がドル。ドルは強い。
しかし、将来への懸念材料は少なくない。
最大の懸念点は、1999年に誕生したユーロ。ユーロの誕生は、2度の大戦で世界の中心的地位を奪われたヨーロッパの政治的な、対アメリカ戦略の一環と言われている。現在、ユーロが将来的に、第2の基軸通貨になる可能性があるとの見方は強い。
そうした背景を受け、市場では頻繁に、「ある国が外貨準備高をドルからユーロに代える」との噂が流れ、時にドル下落の材料とされる。
噂では、2004年のイラク戦争は、イラクが石油取引をドルからユーロに移したことが原因とも言われている。米国はそれを阻止するために、戦争に持ち込んだとの意見。
また、米国の懸念材料として「双子の赤字」が挙げられる。双子とは、財政赤字と貿易赤字のこと。つまり、米国は赤字まみれだが、最強の地位を築いている。しかし、赤字まみれであるがゆえに、時にそれが材料にされ、ドル下落の要因とされる。
ドル円の近年の動きは、85年の「プラザ合意」が起点となっている。ニューヨークのプラザホテルに5カ国の蔵相・中央銀行総裁が集まり、ドル売り協調介入を決定した。以後、為替相場は大きくドル安に傾き、日本はバブル景気に踊り、ドル円は150円を割った。その後、95年4月19日には、1ドル79円75銭という「超」円高を経験。
98年8月には、147円64銭まで戻り、翌99年11月には、101円35銭の底値。2002年2月には、再び135円04銭の高値をつけ、04年4月には103円68銭。
直近の値動きでは、2004年は米双子の赤字を背景にドル安が進行。一方、2005年は米利上げを背景にドル高に反転。ウォーレン・バフェットはドル安信仰者の模様で、2004年には利益を出したが、2005年には大損をした模様。
2006年は、6割のアナリストがドル高を予想。レンジは1ドル=115-130円程度。一方、4割のアナリストはドル安を予想。しかし、下落幅も110円程度のようだ。つまり、マスコミに登場する99%の専門家は110円以上で相場が動くと見ているようだ。
いずれにしても、現在の基軸通貨がドルであることには、誰も異論の余地はない。将来は、アメリカという覇権国の地位にかかっている。
■ドル円(月足:2006年2月上旬まで)
チャート提供元:外為どっとコム
以上で、ドル(USD)の特徴と2006年見通しを終えます。下記が目次となっています。他通貨の特徴など、まだ読んでいない方は下記の目次から読み進め下さい。
読者数はFX個人部門2位の10000人。テクニカルレポート付きです。
メールアドレスを記入して登録してくだされば、毎週日曜日に届きます。
【業界の大手FX取引業者】
外為どっとコム⇒口座数、業界No1。チャートシステム、有名人の情報提供は評価が高い。
Foreland Online⇒スワップ金利No1。手数料、初回入金、入出金などすべて無料。
インヴァスト証券⇒くりっく365で手数料最安値。税制優遇。


